現地の状況を教えてくださいというお返事をして、見積もりに伺いました。
お話を伺うと市営団地に一人で祖父が住んでいたとのこと。1年に数回ぐらいしか連絡を取らずにいたということで、祖父は床に倒れて数日が経っていて亡くなっていたそうです。
床に人の形をした血の跡が有りました。
今では慣れてしまいましたが、まだこの案件を行う経験は乏しかったので私は絶句。部屋中に血の臭いがしていました。
家族の方は、「なんでもう少しこまめに連絡をとっていなかったのだろう」とか少し後悔した様子でもありました。
それよりも心が痛かったのが、近所に住んでいた子供の言葉。
「船長さん死んじゃったの?」
あだ名だったのかな。近くの子どもとはよく遊んでいたんでしょうね。
そうだね、でも家族が迎えに来たから大丈夫だと思うよ。と声をかけてあげたら、私もお参りに行きたい。と言っていました。
この仕事は日々人生について考えさせられます。