双子の依頼人

IMG_2543ある遺品整理の見積もりに行きました。

そこは一人暮らしの方がすんでいるようなお部屋で1Kぐらいの小さな部屋です。

先日亡くなったばかりで、自分たちで出来るだけのことをしたけど、これ以上は業者にお願いしたいとのこと。

いつもの通り部屋の隅々までチェックをして見積もりを開始。ある程度確認が済んだところで、お部屋の中に違和感を感じます。

 

一人暮らしの家に大きな仏壇が有りました。

 

そこに飾ってあるのは随分若い方の写真。

おそらくこの部屋で亡くなった方の写真なんだろうと。20代に思われる写真です。

 

ん、、でもなんかこの写真みたことなるな・・

 

 

 

 

 

 

依頼主の写真とそっくりです!!

 

 

 

本気で亡くなった方がいるのかと思いましたが、どうも双子のお兄さんのようでした。

 

 

あとにも先にもこんな経験はありませんでした。

 

 

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野良猫を愛した父4

IMG_2545居間を片付けるとさらに奥へ

まず台所。台所はある程度足の踏み場もあったので、段取り通りに進めます。

7~8割型終わったところで、さらに奥の部屋へ。

 

ここが問題の部屋でした。

 

部屋が天井まで荷物であふれていて、さらに荷物の大半が「猫の空き缶」です。

 

もともと子供部屋の様な部屋でした。

 

おそらく子供が独立して家を出て行ったあとに、トイレが有る奥の部屋へどんどんと猫の空き缶を投げ捨てていたのだと思います。

 

そして空き缶を投げ捨てることもできなくなって、そとにあふれていしまっていたのだと思います。

 

 

 

 

やはり何日も通っている現場だと、作業員の中には猫が好きな人間もいますので、情が移ってしまいます。餌を買ってきて、通っている間だけでもあげようということになったようでした。しかしあとはもう野良猫になってもらうしか出来ません。

 

 

 

この現場が終わった数年後、近くで別の現場があったため懐かしいなと思いながら当時の現場に寄ってみました。

 

しかしそこはもう某リサイクル施設になっていました。

現場の近くだったために、そのリサイクル施設で鉄のスクラップを降ろさせてもらうことにしました。そこは個人で経営しているような感じでしたので、事務所ですこしだけお話をしていたら、

なんと猫がいました!

 

確信はありませんが、毛並みなども似ていたのでおそらくその猫か猫の子供なのかなと思います。たくましくあのあと野良猫から飼猫になってくれたんだんだなと思うと、いろいろな偶然の結びつきを感じてしまいました。

 

 

 

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野良猫を愛した父3

早速作業にとりかかります。

テレビで紹介されているようなゴミ屋敷や遺品整理現場など、どこから手を付けるか不思議だとおもいます。

これは単純

1,玄関

2,玄関の手前の部屋

3,手前の部屋で分別の空きスペースを作る

4,奥の部屋へ

5,2~3の繰り返し(場合によっては2階)

 

というの流れになります。

例によって、この現場も玄関から

 

 

玄関は猫の住処になっていました。とはいっても猫の皿ぐらいのものなので、一旦外にどけて作業を進めます。

玄関の横が居間。玄関と居間を同時進行で片付けていきます。

居間は家具と大量の新聞紙。おそらくその上で寝食をしていた形跡があります。

そしておそらくこの部屋で倒れていたような雰囲気がありました。

続く

 

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野良猫を愛した父2

ihinあとで考えると格安の料金だったなと思います。

なんせすべての荷物が確認できない以上、これぐらいの日数でできるなというおおよその計算で見積もり時の日数が3日でした。

実際に掛った日数は6日間。

 

倍です・・・

 

単純に計算上の人件費が倍かかったということなので、考えていいた経費が相当かかってしまい赤字ではないですが、あまり利益が残らないような状態です。

 

でも今考えてみると、こういう経験があったから見積もりを取るときに見なければいけないポイントがわかった気がします。特にこういう特殊な現場は。

 

 

話を戻しますけど、お客さんは是非お願いしますということでお金はなんとかしますので、はやく何として欲しいという切羽詰まった状況でも有りました。

 

詳しく聞いてみると・・・

父がこの家で一人で暮らしていた。

子供の自分たちは10年以上帰って来ていなかったが、自分はここ数ヶ月前に久々に顔を出していた。

顔を出してみたら家の状況にびっくりしている。

さらに数日前に父が家で倒れていた。たまたま顔を出した日だったから病院に運ぶことが出来た。1日でも遅かったらおそらく亡くなっていたとのこと。

これを機会に退院したら自分の家で一緒に暮らそうと思う。最後の親孝行がしたいということです。

 

 

続きます。

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野良猫を愛した父

IMG_2543ある暑い夏のこと

いつものように遺品整理のお問い合わせから現場確認に向かいました。

お客さんからは結構すごいことになっていますとのこと。経験上お客さんから言ってくるということは「相当だな・・・」と思っていました。

そこは地図には載っていませんでした。そのため現地近くについてお客さんと連絡を取りました。

グーグルマップで出てくる場所から、もう少し奥にある場所が現地です。

家の外観は平屋のバラという感じです。

家に入る前から中から荷物が溢れているのがわかります。家に入る手前の部屋は猫缶のようなものがあふれています。

 

 

 

家の中に入らせてもらうと、荷物でぎっしりです。おそらく生活していたと思われる場所でも相当の荷物でした。

 

家具の中もぎっしり。当時経験していた現場で1番の荷物の量だったと思います。

 

 

中を完全に確認することが出来ませんでした。

 

1番奥の部屋へ入るには大人が一人入るのにぎりぎりの空間があり(トンネルのような)そこを通らなければ見ることは出来ません。

 

その場所は、最初に書いた猫缶があふれていた部屋です。

 

 

およそ190cmぐらいの高さの天井の部屋です。

 

天井ギリギリまでぎっしり荷物が詰まっています。

 

 

全て確認することが出来ない以上、ある程度の立米計算をして見積書を提出。お客さんは納得していただき、依頼をもらうことが出来ました。

 

続きます。

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